花嵐(スラムダンク/流花前提)
「よう」
「……」
せっかく愛想良く笑いかけてやったというのに、目の前の整いすぎた顔の男は、にこりともしない。
「……ひっでェ風だな、これじゃ桜が散っちまう」
風を遮りながら、タバコに火をつける。
一息吐いたところで、ようやく美形は口を開いた。
「……水戸」
「おう。なんだい、バスケットマン流川楓くん」
「あいつは、俺がもらう」
「……」
「文句ねえな?」
「……俺ァ、花道の番人じゃねえよ」
にやりと笑ってやると、鉄面皮はまた仮面のように無表情にもどり、くるりときびすを返した。
──現れるのも、引くのも突然で、傍若無人。まるで、突風みたいな奴だ。
思わず浮かんだ連想に、また口元が緩む。
花を吹き飛ばす、春の嵐。
だがあの桜は、ちいっとばかり手強いぜ?
俺はそれを、世界の誰よりも知っている。
……まずは、お手並み拝見といこうか。
☆☆
そんなわけで、一日遅れで花道ハピバ。
ワンピとスラダンでは、かなやら漢字の使い方が違うのに、うっかりワンピ式に書きそうになる(笑)
今月はあと、ブルックさんと白ひげさんかな?
(メモ)
拍手ありがとうございました。