025 書簡(サンル)
空を見上げた。
もうそれしか、できることはなかったから。
灰色の空から、細かくちぎった紙切れのように落ちてくる、雪。
雪国の人間は眠らない、とか。
雪山には毛むくじゃらの怪物がいる、とか。
どこで吹き込まれたのか、いい加減なほら話を真剣に語っていたルフィが、ふと漏らした言葉を思い出す。
──知ってるか、サンジ?雪は、空が地面に出した手紙なんだぞ!
こんな数え切れないほどの数の手紙に、託す想いとは何だろう。
そうだな、おれなら──
……無事で。
……何にも妨げられず。
……一刻も早く。
……ナミさん。
……ルフィ……!!
次の瞬間、体内の何かが砕ける音を聞きながら、おれの体は雪に呑まれた。
☆☆
実は現在、個人的に、たいへんエマージェンシーな状況にあります。
とりあえず春コミ参加は死守したいですが、今年はサン誕を華やかにやる余裕はない…かも。
うう、五里霧中。
(メモ)
拍手ありがとうございました。ウケてくださったなら嬉しいです。