教えてシェンロン

ドラゴンボール」実写版…あれは何だったのでしょう…。
箸にも棒にもかからぬクソ映画か、というのは違う気がする。
ファンタジーラブロマンスで学園ものでアドベンチャーでバトルもの。すべての定義が当てはまる。
しかし第一の定義はおそらくこうだ。
「これは日本の愛するマンガ『ドラゴンボール』以外の『なにか』だ」

少年がある日突然家族を失い、その遺言によって世界を救う旅に出る。恋人を得て師を得て仲間を得て、クライマックスには己の真の力を知る。
ある意味王道というか、平凡な展開のファンタジーだ。
そこにやたらと「かめはめ波」だの「ピッコロ大魔王」だのという言葉を散りばめることで、そのファンタジーはギャグになる。
だいたい「ハリー」とか「アーサー」とか「ジェームズ」とか呼びたいような青年が「ゴクー」と呼ばれてるだけで、少なくとも日本では笑いを誘わずにはおくまい。

シェンロン、教えてください…。
この映画の制作に関わった人は、何がしたかったんですか…。
当たり障りのないファンタジーをあえて不条理ギャグにすることが、彼らの望みなんでしょうか…。