MIX-1

※「ベツバラ」カピバーラさま、「toitoi」はみがきさまに捧ぐ


トザイ、トーザイ。
わざわざのお運び、ありがとうございます!
さてこれよりお時間いただきまするは、例の如しの麦わら一味騒動噺。
ただし今回のネタは、多少マニアックと申しましょうか、いつもにも増してアホ度濃いめでお送りする予定となっております。
かなうことならば、「あははバッカでー」とご笑覧いただきたく、伏してお願い申しあげます。



さて物語の最初の舞台は、お馴染み、海原に浮かぶサウザンド・サニー。
今日も今日とて、のんびり釣り糸を垂らす船長と狙撃手と船医。剣士は昼寝、航海士は製図、考古学者は読書、船大工は作業。音楽家は愛器を手にし、キッチンからは料理人の気配。
いつも通りの呑気な海賊ライフが、直後破壊されることになろうとは、まだ誰の知る由もございません。


場面変わって、こちらは宇宙。
隕石衝突により無惨にも崩壊した月王国の民は、麗しき王女ロビヤ姫の指揮下、巨大宇宙船に一時避難し、永住先を求めて火星政府や金星政府と折衝中。
勇猛なる月防衛軍の中でも、ひときわ王女の信頼厚いルフィタロウ隊員が、持ち前の行き当たりばったりうっかり属性を発揮して、宇宙船内のひみつ兵器「くま砲」をうっかり起動し、いずこともなくすっ飛ばされたのは、そんなある日のことでございました。



突然の、天を切り裂く光条と大音響に、さしもの麦わら一味も大パニック。
にぎやかし組が駆けずり回り、悲鳴をあげる中、動じもせず状況を見守る船長の目の前に降ってきたのは、ひとりの少年。
ヘルメットをかぶり、スペーススーツに身を固め。
──さながら、ラ○ュタの秘密を知る少女のように、ふんわりと。