だから言われたら書いてみるさ(笑)
秋の庭は、宝箱の中みてェだ。
集めても集めても降り注いでくる、紅や茶色や黄色の葉っぱ。
大きな山をひとつ作ったところで、ちょっと休もうと地面にひっくり返った。
視界いっぱいに落ちてくる、黄色い葉っぱ。
確かこの木は、おれがこの家に住みついたときは、まだちっこい苗木だった。
緑の葉っぱが黄色く変わって裸になって、また緑の葉が萌える。
背丈が伸びて枝が増えて、今ではもうおれには木のてっぺんが見えない。
……黄色い髪の子どもがこの家に来たのも、こんな季節だった。
おれの胸にもとどかない背丈だった。
おれを見上げて、青い目を真ん丸にした。
子どもは「がっこう」に行って、めきめきでっかくなった。
あたりまえだ、人間の子どもは、時が過ぎれば大きくなる。
緑の葉っぱが黄色く変わるのと同じように。
……おれのミルクの横にお菓子を置いた人間は、そいつが初めてだった。
緑の葉は黄色になる。
人間の子どもはおとなになる。
そしておれは──
突然、ボッ、と軽い音と共に、枯れ葉の山に火がついた。
たちまちあかあかと炎をあげる焚き火の向こうから、懐かしい声。
「こら、サボってんじゃねェぞ、ブラウニー」
「!」
炎の色の帽子と、いつも笑っているようなそばかすだらけの顔。
「……よう、変わらねェな、ルフィ」
差し伸べられる、決して揺らがない腕。
「迎えに来たぜ。──ブラウニー卒業、おめでとさん」
「……エース」
──おれは、サンタクロースに、なる。
☆☆☆
サンタルフィシリーズ/エース王子ネタ(笑)
時間軸は、「someday」直前ですな。
ちなみに「christmas day」の雪だるまの髪は、この葉っぱでつくられております。
(メモ1)
というわけで、お話しさせていただくのは私の心の栄養素なので、ご迷惑でなければのちほどメールお許し下さい(笑)
しかし、送っていただいたアイデアの数々が面白すぎです。
今の王様は、やはりじいちゃんなのかなあ。そしてセンゴクさんは、きっと胃を痛めている……(笑)。
(メモ2)
拍手ありがとうございます!