あいいろのそら
いつもの時間に目が覚めた。
藍色に明け初めた空には、消えゆく最後の星。
いつからだろう、時々こんな朝を迎えるようになったのは。
──そうだ、あれはあいつが見張り番だった夜。
夜食に握り飯を持って行ってやると、あいつはいつものガキくさい顔をして、大喜びで食らいついた。
あっという間に空にされた皿を下げようとしたおれに、あいつは言った。
──なあサンジ、もうちょっとだけ、ここにいてくんねェか?
翌朝、空が藍色に染まるまで、おれは皿を下げなかった。
「──ん、」
ごそりと、傍らの毛布が動く。
目を覚まさせないように気をつけながら、本日最初のタバコに火をつけた。
初めて倉庫で過ごした夜は、毛布を持ち込む知恵もなかった。
その夜の見張り番の目をかいくぐり、固い板の間で、互いの熱に暖をとった。
なにも言わない、なにも聞かない。
ただ、天に星がある間だけは、──こいつは、おれだけのものだ。
藍色の空に朱が走り、光が満ちる。
おれの手のなかで休んだ太陽が再び輝き、一日の始まりを告げた。
☆☆☆
副題、「カピバーラさん、帰り道には寝ちゃだめえええ!の思いをこめたお目覚め話ウィズラブ」。
カピさんとこの現トップ、おにぎり食べてる船長がかわいすぎです。
さーてこれからネタバレ書いて、一件外出の用事を済ませて、それでチャットに間に合うかどうか。
(メモ1)
お帰りなさい!正直このままなかったことにしようかと思ってました(笑)
リレーの方も続き書きたいのですが、展開に迷ってますorz
は……ハッピーエンドに突き進んでいいんでしょうか!?
(メモ2)
拍手ありがとうございました。
お時間がある時にでも、またお寄りいただければ幸いです。