097 名前(チョパ誕)
「ありがとう、船医さん」
ロビンは陽光を浴びて目を細め、花のように笑った。
「べ、別にお礼なんか言われたって嬉しくねェぞ!」
おれにとって、人間の女と人間の男に大差はない。だがロビンと一緒に過ごす時間は、時々特別に気持ちいいと思う。
特にこんな風に、ロビンが笑っているときは。
つい数日前、一緒に本屋に出かけた時と全く違う、明るい表情。
「もうどこにも行かないって言ってるのに、航海士さんとコックさんたら、一人で出かけるのを許してくれないんだもの」
「……それは当たり前だと思うぞ」
つい、数日前。
──おれ達はロビンを、闇の中から取り戻した。
「船医さんが一緒に連れてってくれなかったら、散歩もさせてもらえないところだったわ。本当にありがとう」
「礼なんかいらねェよ、コンチクショー!」
水の爪痕が残るウォーターセブンの石畳。
おれ達は、フランキー一家のところへ向かう。
「あちこち大騒ぎね。……ルフィが目を覚ましたら、喜びそう」
「……なァ、ロビン。お礼の代わりに、いっこ頼みを聞いてくれるか?」
「何かしら、船医さん?」
「おれのこと、ルフィみたいに名前で呼んでくれよ」
見上げると、ロビンの顔からは笑みが消えていた。
真剣な表情が次の瞬間破顔し、輝くような笑顔になる。
──唇から漏れる、世界一の医者の決めた言葉。
☆☆
というわけで、麦わら一味誕今年もコンプリ。
百題もあと三つ。年内に消化予定なり。
ついまた一週間日記しそこねた…あうあう。
布団入ってからやろうと思うと、あっちゅー間に睡魔に負けるのだよな
やはり疲れ気味なのかなあ…。
あ、今年は残念ながら新年のご挨拶禁止なので、その代わりにみなさまにメリークリスマス・ウィズ・ラヴ。どうぞよいお年を。
(メモ)
拍手ありがとうございました。
萌えるままにいろいろ書いてますが、お気に召したものがあれば幸いです。