おでかけ3(ジャンプネタバレ三兄弟エール)

「メシが食いたいなら、会いに行けばいいだろ?フーシャなんか、すぐそこじゃねェか」

サボの言葉に、ルフィは泣きそうな顔になった。

「……ダメだ。帰れねェ」

「なんでだ?グレイターミナルに比べりゃ、すぐ隣みてェなもんじゃねェか」

二人の会話が耳に入らないふりをして、おれは自分のメシを食う。

──帰りてェとこがあるんなら、どこにでも好きに帰っちまえ。

「……じいちゃん、が」

「じいちゃん?……て、あのジーさんか!?」

サボの声がひきつり、おれも思わず食う手を止めた。

「うん。エースと一緒に暮らす間は、フーシャに帰ったらダメだって」

「……そうか。それは……ヤバいな。あのジーさん、死ぬほど強ェからなあ……」

サボの述懐はもっともだ。

ルフィの「じいちゃん」にして、おれの後見人であるガープ中将……「ジジイ」は、たまにダダンのところにやってくる。

先回来たときには、サボはもう一緒に暮らしていたので、ジジイの「愛ある拳」の洗礼を浴びたのだ。

「……だから、ダメだ。帰ったら、殺される」

しゅんとした顔で、ルフィが俯く。

「エース達にも、マキノのメシ食わせたいのに」

「……」

おれは黙って、空になった食器を地面に置いた。

☆☆

(メモ)

拍手ありがとうございました!

メッセージもありがとうです。嬉しかったです!お兄ちゃんは次回がんばる、はず。