学パラ試し書き(その9/怪談×人間)

「──よし、これでいいだろ!」

ようやく作業が終わった。時計を見れば、もう夜の十時過ぎだ。

「……腹減った……」

今までのサボリがたたって、学園祭の前夜に模擬店の準備を任されたのは、まあ仕方ない。

問題は、一緒に居残るはずだったゾロとウソップが、抜けられない用事とかで、さっさと逃げてしまったことだ。

……とりあえず、自分の能力でできることはした。あとは野となれ山となれ。

ふらつく足を踏みしめながら、廊下に出る。

さっきトイレに行ったときはまだ人の気配があったのに、今はもう明かりが残る教室はない。

「ううっ……エース、メシ残してくれてるかな……」

たとえ兄が食事を用意してくれていたとしても、その前にはまだ、帰宅時間というものがある。

正直、今からチャリを飛ばして、家にたどりつく自信はない。

「どっかねェかな、食い物……」

ふらふらと数歩進んだ足が、ぴたりと止まる。

同時に、友人たちからは犬並みと定評のある鼻が、くんくんと動いた。

「なんだ……いい匂いがすんぞ?」

腹が減っていたのだ。

それはもう、命の危険すら感じるほどに。

だから、気にも止めなかった。

こんな時間に、学食に明かりが点ってるとか。

鍵がかかってるはずの扉が、すらりと開いたとか。

テーブルの上に、湯気を立てた料理の皿がいくつも並んでたとか。

──正面の鏡の中に、見たこともない金髪の男の影が映ってたとか。

「……うまそー……!」

そのときは、ただそれしか考えなかったのだ。

☆☆

学パラの何が大変かって、サンジとルフィのスペックやら、今までの経緯やらを一から考えないとならないところだ。

…そんなわけで、以前書いたネタの使い回し。七不思議なサンジと学生ルフィの出会い編。

ここ二日ほど、パソコン講座に通ってました。

スキルアップというか、求職用の武器を増やすというか。

…ンマー二日で身につけたスキルなんてなんぼのモンか、とも思うけど、知らないことを知るのはやはり刺激にはなるなあ、と思いました。

すげー疲れたけど。

(メモ)

拍手ありがとうございました。