刻(サンル/ダーク目標、玉砕気味)

ありがたいと思うのは、ルフィの弱点が刃物であることだ。

もしもこの身体が、炎や雷や氷で形作られていたならば、孕ませることばかりか、傷を残すことすらできない。

ひたりと、研ぎたての包丁を、平らな腹に当てた。

「……冷てェぞ、サンジ」

鉄のキスにいささかも動じることなく、ルフィはまだ熱のこもった身体をテーブルに横たえる。

「──ここに、おれの頭文字でも刻んでやろうか。おまえがおれのものだという証に」

少しだけ包丁を起こし、刃の角度を変える。

柔らかな皮膚に軽く押し付けると、低い笑い声が鉄を震わせた。

「……好きにしろよ。おまえがそうしたいんならな」

残念ながら、この滑らかな腹の感触を、おれはかなり気に入っているのだ。

☆☆

敬愛するサンル姉こと猪瑠茄さん、諸星あたると同じ誕生日オメ!

毎年彼女のために、ダークサンルを志しては玉砕している私です。

例によってオチを考えずに打ち始めたら、ルフィが「腹にSならスーパーマンだな!」とか言い出したので、大至急修正。いかんいかん、ダークにギャグはいかん。

すると今度は危うく、「Sだとシャンクスと同じだな!」とか言いそうになったので慌てて制止。ダークサンジさんにそれを言ったら、フルネーム刻まれるだろ!

…このあたりの吹っ切り方が甘いせいで、私はダークが書けないのでしょうか。

(メモ1)

おお、ルージュママンに感想ありがとう!

ママンはセリフ少ないから、捏造多くてすまぬな。実はべらんめえな人だったりしたらどうしよう(笑)

あっちにも感想サンクス。いつも通り、横流しOKだ。

(メモ2)

拍手ありがとうございました。なんかたくさんいただいてて、びっくりです。