043 履き物(サンル)

「おい、──いくらなんでも裸足は無茶だろ」

「ん?……あ、冷てっ!」

「だから裸足はやめろっつってんだろ!話聞け!」

窓の外には、しんしんと降り積もる雪。

大きな石造りの部屋にある熱源は、暖炉と互いだけ。

「おまえ、靴……は履いてなかったな。ゴム草履は?」

「あー、脱いだ。崖上るのに邪魔だし」

「……」

「床冷てェなァ……歩きづれェ」

「──ルフィ、おれの荷物寄越せ」

これでも、北の生まれだ。

雪山の恐ろしさは、こいつらよりはわかっている。

病人のナミさんと、ナミさんを運ぶルフィのために、あらゆるサポートを。

……それが、おれの仕事だ。

「ほらよ」

「!……おれの草履、なんで持ってんだ?」

「このサンジさまを舐めるな。てめーが起こしそうなだいたいのトラブルは、想定して対策してきた」

「そっか、すげえなサンジ!」

「おうともよ。……それがおれの『ポリスー』だからな」

おまえの役に立つために、おれはいる。

たとえ、こんなささいなことでも。

「……で、腹減ったぞサンジ。そん中にメシは入ってるか?」

「…………。どっかで材料調達しようぜ。こんな雪山なら、トナカイの一頭くらいいるだろ」

☆☆

時代物お題で履き物。なんでだ。

やはり木下藤吉郎が草履を暖めた云々か?

履き物でサンルといえば、かなり以前にブログで考察したネタがあったので、引っ張り出してみた。

私のワンピ考察は萌えと直結している。

(メモ)

拍手ありがとうございました。

リアル話

とりあえず履歴書三通投函。

さてどうなるやら。