037 蜂起(バギー)

細波のような声が広がっていく。

「……ギー……」

「……テン……ギー」

「……バギー」

「キャプテン・バギー」

「おれ達の、救世主」

悪くねェ、ああ、悪くはねェな。

可愛いおれの踏み台、捨て石、生け贄ども。

今からおれはおまえらの屍を渡って、娑婆へ還る。

「キャプテン・バギーに栄光を!」

よせやい、照れるじゃねェか。

あの赤い髪したバカ野郎が好きそうな言葉は、おれの柄じゃねェ。

……血なまぐさい宝に、キラキラした言葉は似合わねェ。

汚くて、卑怯で、卑劣で、残酷な海賊。

──どうせなら、そう褒めてくれよ。

☆☆

「蜂起」という言葉を「反乱」とほぼ同義だと思って、船長に一人反乱起こして押し倒すコックとかどうだろう、と思いましたが、念のため「蜂起」の意味を調べてみました。

「蜂起:蜂が一斉に飛び立つように、多くの人が一斉に行動すること」

……コーザは書く自信ないなあ。じゃあバギーでいくか……。

シャンクスとバギーのからみが楽しみで仕方ありません。

また「あんたって人は四皇と対等に…!」と、カリスマが輝くんだろうな(笑)

(メモ)

拍手ありがとうございました。