002 願望(スモーカー×エース)

するりと首に手を回された。

黙って見下ろすと、ベッドの上の半裸の肉食獣は、艶めいた仕種に似合わぬ獰猛な笑みを浮かべた。

「……なあ、おれを捕まえねェのか?」

「炎と煙で争っても無意味だと言ったのは貴様だろう」

「……つれねェなァ」

ぐい、と首に回る腕に力が込められる。

目の前に迫った若々しい顔は、相変わらず人の悪い笑みを湛えている。

──何かに嘘をついている表情。

「あんたになら、捕まる気を起こすかも知れねェぜ?」

戯れ言に付き合う趣味はない。

そう思うのに、この絡みつく手を外す気になれないのは何故だろう。

「……貴様こそ、なんでおれにつきまとう?」

問い返すと、真下にある黒い目が一瞬、宙を泳いだ。

そこに漂う答えを探すかのように。

「……そうだなあ。あんたなら、弟の話を聞いてくれるし」

「ふざけるな」

嘘をついているのはお互い様だ。

だからこそ、言葉とは違うところに真実を探したいと願って、おれたちはもがく。

「あと、あんたがカッコイーからなァ。軍服似合うし」

「……」

「いィこと教えてやるよ。……おれも弟も、海兵になる予定だったんだぜ?大佐」

「……ならずに大正解だな、悪党が」

「あんたの部下なら、なってもよかったな」

「願い下げだ」

絡みつく手に、また力がこもる。

「……つれねェなァ」

☆☆

私信・旧友ゆうなへ。

頼むからいきなり、拍手に「スモエー書いてv」とか入れとかないでくれ(笑)。びっくりするだろ!

友達の頼みは基本的に断らない主義とはいえ、あまり書いたことないからなあ…いや、好きなカプだが。エースモと同じくらい(笑)

これでちゃんとスモエーになってるかなあ…。

しかしまさか、「丘の上の家」贈呈した結果がこうなるとは。

ま、そのうちまたデートしようぜ。エースの話なら数時間できる自信がある。

(メモ)

拍手ありがとうございました。