これより(都々逸/サンル)

「……いかに船長のお言葉と言えど、そればかりは承服いたしかねます」

穏やかな昼下がり。

うらうらと暖かな陽光。

キッチンの主は、昼食の皿を片付けながら、強い語調で言葉を紡ぐ。

「なんでだよ?」

「なんででも」

とりつくしまのないセリフに、船長が不服そうに言葉を継ぐ。

「……だって、おれの方が先だぞ?」

「こういうことに、先着順はゴザイマセン」

最後の皿の水を切り、振り返る。

綺麗になったテーブルに、拗ねて膨れた頬を押しつけ、こちらを恨みがましく見上げる顔に、にっと笑いかけた。

「──だから早いところ、おれの方がおまえを好きだと認めろよ、ルフィ」

〈惚れて惚れられなお惚れ増して これより惚れよが あるものか〉

☆☆

そろそろサンル勘を取り戻したいと思いつつ、またしてもブログでシキに関するアホな長文をうっかり書き殴ってみたり。

このお題、最初はヤンデレにしようかと思ったのですが、シキのおかげでヤンデレ分はおなかいっぱい(笑)

なんかラブラブ書くの、久しぶり…か?

(メモ)

拍手ありがとうございました。