後悔
最後の理性で、体を離した。
見下ろしたルフィの表情には、驚きも焦りも見えない。いつも通りの、暢気な笑み。
「どうした、サンジ。やるんじゃねェの?」
「……何されるのか、わかってんのか?」
問い返すと、ひょいと小首が傾げられる。
「……なんとなく」
「なんとなくかよ……」
こいつには、まだわからない。
おれの中でどろどろと燃える熔岩の色も、その熱さも。
流すのは簡単だ。
だが、それで済ませるには、おれの心は重すぎる。
「……おまえに、あとから後悔とかさせたくねェ」
断腸の思いで、手を緩める。
「だから、……イヤなら逃げろ」
次の瞬間、ぐらりと視界が傾いた。
「!?」
「……バカだなサンジ。おれは絶対、後悔なんかしねェ」
しし、と、耳元の笑い声。
「だからお前にも、後悔なんかさせねェよ」
☆☆☆
おかしい…確か私はエールネタを書くつもりだったのに(笑)
(メモ)
拍手ありがとうございました。