頂点(サンル)
ベッドの中で息を整えながら、ときどきルフィはおれにねだる。
「なァ、サンジ。オールブルーの話をしてくれよ」
もう何度も話したろ、と言っても、我侭な船長さまは決して納得はしない。
「だっておれは、サンジの夢が好きなんだ。……あと、オールブルーの話をしてるときのサンジも好きだ」
なんでおれの夢が好きなんだ?と聞いてみる。
「だって、サンジの夢は、海の夢で、それから誰も泣かせたりしない夢だろ」
……こいつでも、そんなことを思うのだろうか。
こいつやあのマリモ頭の夢は、つまるところ、他者を踏みつけ、その頂点に立つことでもある、ということを。
「……サンジの夢は、綺麗で優しい。だから好きだ」
半分うとうとしながら呟くこいつのために、もうひとつの夢は決して明かすまいと誓う。
この世の何を犠牲にしてでも、こいつを海賊王にしたいという夢だけは。
☆☆☆
DLF。
よーやくサンジまでたどりつきましたな(笑)
あとは最大の難物、「愛する人」を残すのみ。
ちなみに今回は、毎日誰の話を書くか決めて、書きやすそうなお題をその度にチョイスしてるので、「愛する人」を誰の話にするかはまだまったくの未定です。
某S氏に、「残る二つはどっちもサンルでやれば?」と言われたのですが、さてどうしよう(笑)
忘れないうちに!ということで、壊れサンルをちまちま書き進めております。
いや…正確に言うと、壊れてるんだかなんだかよくわからないけど歪な関係のサンルというかサン→ルというか。
(メモ)
拍手ありがとうございました。