やらざるを得ない気がする

なんとなく体がふわふわするのは、熱があるからだろう。

けっこう怪我をしたし、手当もろくにしなかった。当たり前だ。

……いやに、静かだ。

いつもやかましい弟は、どこにいるんだろう。

いればいたでうるさいくせに、いなければいないで心配になる。

おれが見ていない間に、何か無茶なことをやらかしていないか。

どこかとんでもないところに入り込んでたりしないか。

……まさか、一人で海へ行ったりしてないだろうな?

遠く、壁越しの声が聞こえる。

(──マキノ!マキノ、エースは!?)

(あらルフィ、どこへ行ってたの?エースは具合が悪いから、入ったらダメよ)

(だいじょーぶだ、これ食ったらすぐよくなる!漁師のおっちゃんにもらってきた!エースこれ好きなんだ!)

(……そうね、エースはそれ好きだけど、今はちょっと無理だと思うわ。熱が下がってからね)

(やだ、エースんとこ行く!これ見せる!)

(しーっ、静かにね、ルフィ。……我が儘言ったらだめよ?)

(やだ、エース!エース!)

……バカで出来が悪くて、我が儘で甘えん坊できかん気な。

でも、だからこそ大事な、大事な、弟。

「……火拳の様子は?」

「洗礼を済ませても、悲鳴一つ上げませんでした。負傷からかなり発熱もしているようです」

「そうか。公開処刑までは生かしておけよ」

「……了解です」

さあ、いつおまえはここにやって来るだろう。

その扉を開けて。

☆☆☆

いや……アニワンOPと、今週のジャンプを見せられたら、こういうものを書かなきゃいけないような気がひしひしと。

もう少し字数増やしてみっちり書こうかとも思ったけど、ンマーこの量でも足りるだろう。

(メモ)

拍手ありがとうございました。励ましのお言葉と受け取らせていただきます!