eight, nine
配膳をしたのは誰だい? ──ああ、いや、謝らなくっていいよ。これは特別なならわしで、新入りのあんたが知らないのも無理はない。
いいかい、覚えておおき。これから先、ビビさまの宴の支度をする時は、必ずすべてのものを8つ、余分に用意するんだよ。
グラスも、皿も、スプーンも、フォークも、ナプキンも、出席予定者よりも8つ多く数えるんだ。
席は、部屋の隅で構わない。真ん中に空席があるのも見苦しいからね。
だけどそこには、いつでも座れる座席を8つ用意しておかなきゃならない。
宴の最初から最後まで、その席には誰も座らない。それははじめからわかっている。
……でも、どうしてもその席は必要なのさ。
厨房にひょいと顔を出した水色の髪の王女は、熱弁をふるう給仕長の姿に微笑み、花のような唇を開いた。
「ごめんなさい、今新聞が来たの。……席の数を、9つにしてくれる?」
☆☆☆
一日遅れてビビちゃんハピバ。
とはいえ、ブルックさんの入団が、世界的に知られる日は来るのだろうか。彼の場合、背後事情が複雑だからなあ。
ところでちょいと別ジャンル話。
ネウロの「ヤコは電池」発言、6を翻弄する為のブラフだと思うけど、もし本当だったら──
「ヤコをいじめると魔力が回復する」というのが究極の謎で、その答えはラブ、だったりしたらどうしよう。究極のSMラブストーリーになってしまう(笑)
(メモ1)
さっそくのご感想、ありがとうございました。キュンキュンしていただけましたか!ものすごく嬉しいです。
私こそあなたが大好きです!
(メモ2)
拍手ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしく。