赤と青
「真っ白くなったもんだな」
遠慮なしに髪をすくいあげられ、灯に透かされた。
「……誰かが苦労ばかりかけてくれるもんでな」
「へえ?おれの可愛い副ちゃんをいじめるとは悪いヤツだな」
にやりと人を食った笑みを浮かべる船長の髪は、相変わらず血を浴びたばかりのように艶やかに紅い。
すくっては流し、梳いては絡める。
飽きもせず髪にじゃれつかれるのは、振り払うほどではないものの、正直鬱陶しい。
「そんなに気になるなら、染めるか?」
読みかけの本にもう一度目を落としながら聞くと、指先が一度動きを止めた。
「……何色に?」
「なんでも、あんたの好きな色にしてやるよ」
一小節を読み終えたところで、ようやく声がした。
「……青以外なら、なんでもいいぜ」
赤髪海賊団に、青い髪の船員はいない。
これからも、ずっと。
☆☆☆
「宿敵」に意外とお言葉もらったのが嬉しかったので、うっかり妄想発展させて、シャンバギ前提のシャン副シャンに進化。
シャン副と副シャンは今のところ選びがたい。
(メモ)
拍手いただいておりました。
梅雨に負けない萌えエネルギー、ありがとうございました!
(更新)
YOUさんからいただいてきたバトン1本、「わたし」に更新。
YOUさん、ありがとう!また遊んでね!らぶー!