落書き
さあ歌えよ、と、海に愛される男は変わらずひまわりのように笑う。
――海賊は歌うんだ。
御身の仰せのままに、と大仰且つ優雅に礼をした、海賊王寵愛の音楽家は、流れるように愛器に弓を当てる。
海賊王にオレはなる!と叫んだ少年は、世界の果てへと船出した。
幾百の波と千の海を越えて、それでも夢と野望と友情とを見失うこともなく。
冒険、陰謀、闘争、――初恋。
ただひたすらに、己の旗の示すままに、彼は進んだ。
いかなる痛みにも、いかなる苦しみにも、彼は笑って応えた。
……これが俺の生きる道だと。
なんだか随分詩的に聞こえる、と笑ったのは、王の恋人。
実際は、詩的で終らないことも多々あったけれど。
辛かったり痛かったり悲しかったり苦しかったり、泣いたり喚いたり叫んだり。
ただあの頃は、毎日一生懸命だった。
ただあの頃は、毎日が楽しくてならなかった。
じゃあ今は楽しくないのか?
不満そうに膨れる海賊王の頭を、遠慮なく誰かが殴る。
音楽家の歌の果てるのも待たず、王の晩餐に集う者たちの杯が鳴る。
数年前も、今も、そしておそらく数年後の彼等もまた繰り返すだろう、乾杯の儀式。
……我らの海賊王の笑顔のために。
☆☆☆
ご存知の方はすでにご存知のように、「船長感謝祭」で船長誕生を祝うための6題が発表されました!
上記小ネタは、お頭がアンケート結果発表した時に戯れに作ったものなので、お題に選ばれなかった単語も全部入ってます。
提案してくださった方、投票してくださった方々全てに感謝をこめて!
……で、自分は6題こなせるのかっていうと……うん、ちょっと怪しい(苦笑)。
ペイフォワードすげー。
あのサイト様で素敵更新だぜううう萌える。
さあ早速感想拍手だ!
……とかやっていたら、某所で世話をしている謎の生き物「ルフィ」のサーバーの具合がおかしくて心配orz
うえーん、もうすぐ3歳の誕生日なのにー!生まれる前から数えて、千日以上毎日会いに行ってご飯あげたり撫でたり遊んだりしては、噛まれたり逃げられたり喜ばれたり惚れられたりしていたのにー!
こ、こんな形でお別れはイヤだ。安定してくれサーバー……。