こどものゆめ

幼稚園の頃は、「幼稚園の先生になりたい」と言ったような記憶がある。

小学校の卒業文集では、クラスでただ一人、「将来の夢は特になし」と書いたイヤなガキであった。

別に夢を壊されるようなことがあったわけではない。単純に私が、自分の限界を見切るコンプレックスだらけの子どもだっただけだ。

かろうじて望んだのが、「本に関わる仕事がしたい」。

……それは今、一応果たされている、けれど。

本日、少しばかり「こどものゆめ」というものをかいま見て、自分でも何故だかよくわからないままに、涙がこぼれそうになった。

大きくなったら、医者になって、消防士になって、魚屋になって、バスガイドになって、……

彼らが憧れる世界が、できる限り美しいままでありますように。

(メモ)

「ムムターズマハール」ナミ編と、オマツリ男爵1頁分更新。

ナミ編書いた時にはまだ船大工に当確が出ていなかったのですが、今更フランキーの意見を書き加える気になれなかったので、原型のままです。

オマツリ男爵は、次回以降「果の巻」になる予定。