瞳を描く(レイル/コミック未収録ネタバレ)
「……もう行くのか?レイリー」
「ああ。君の他の仲間達のことも心配だからね」
そっか、と言いながら笑うその目に揺らぐのは、隠しきれない不安の色。
「みんながおれより早く来たら、よろしく頼む」
「ああ、もちろん」
我ながら、苦しい言い訳だ。
一年以上自らの力で生き抜いてきたはずの、あの若い海賊達のために、今更この老骨がしてやれることなどあるまい。
だから、せめて──
「あと半年したら、おれも追いかけるからな!」
君のために、最後の修行を。
強靭でしなやかで、それでいてひどく繊細で脆い魂。
そのひび割れた心を、私は今独り置き去りにする。
「ああ。……待っているよ」
願わくば。
この少年が、私のいない孤独に泣くように。
その涙は、海賊王の冠を形作る、最初の宝石になるだろう。
☆☆
清水遼平さんに捧げるためのレイルネタ試作。
今日は早売りコミックもグリーンも手に入りませんでした。ショボーン。
明日早いので、もう寝ます…(-_-)zzz
(メモ1)
拍手ありがとうございました。
(メモ2)
CHKさん!ただいまメールしていいかなあと思ってたとこです。わざわざありがとうございます。
先日、書店で作品お見かけして、おおっとなりました。相変わらず愛にあふれた作品、眼福です。
ツイッターのフォロー、大歓迎です!ていうか、教えてくださればこっちから探します!
これからも、またどうぞよろしく。