085 天(サンル)
その色が、海の色じゃないことには気づいていた。
「クソうめェだろ?」
初めて出会ったとき、飢えた海賊に食事を与え、満足そうに細められた、その青。
「お前、オールブルーって知ってるか?」
クリークとの戦いから目覚めたとき、初めておれに向けられた、親愛をこめた笑顔と、穏やかな笑みを含んだその青。
「……なに考えてる?」
月光だけが射す、明かりを落としたキッチンで、濡れたような光を湛えて、おれを見るその青。
「そーだな。……なんでおれが、お前を好きなのか考えてた」
「そいつは是非ご教示願いたいですね、キャプテン」
「……秘密だ」
声をひそめて笑ってやると、その青は、少し危険な光を帯びる。
「……なら、どんな手を使っても吐かせてやるぜ」
その青は、天の色。
決して海の青に交わらない、もうひとつの青。
もしもおまえを全部、おれだけのものにできるなら、おれはきっとここにはいない。
もう一度、キスをしよう。
決して交わらないものを、ほんのひととき触れあわせるために。
☆☆
こっそりと、神保町サード。
いや、メイン目的は、無関係な本を探しに行ったんだけどね!
ちなみに今回はくじ引きで、非売品ポスター当てました!
こういうイベントは、いろんなワンピファンにすれ違えて嬉しい反面、たまーに落ち込むような意見を小耳に挟むよなあ…。うう、ちょっと愚痴りたい(笑)。
愚痴りたいといえば、大好きな某ルフィ受け18禁小説サイトさまが改装されたらしく、私の環境からでは拍手が送れなくなったみたいで悲しい…。
最近はPCに触ってないから、携帯だけが頼りだからなあ。
(メモ)
拍手ありがとうございました。