072 変わる(ナミ誕/ナミ&ロビン)
「ロビンはさ、……変わったわよね?」
不意に言われて、戸惑う。
変わった?
私が?
──それは、どういう意味だろう。
それは、ナミちゃんや、……ルフィにとって、悪いことだろうか?
「ほら、そういうところよ」
お酒のグラスを揺らしながら、ナミちゃんはにんまりと笑いかけてくれた。
「前はこんなこと言っても、顔色も変えずに『そうかしら』とか言って、終わりだったでしょ?」
「……そうかしら」
「そうよ」
カランと、氷がガラスを叩く音。
「前のロビンも格好良かったけど、今のロビンの方が私は好きよ、可愛いから」
「──ありがとう。でも私は、可愛いのはあなただと思うわ、ナミ」
心の底からの言葉を紡ぐ。
明るくて強くて優しくて、眩しく弾ける若々しい美しさ。
ナミちゃんは、私の知る限り、最も魅力的な女の子のひとりだ。
闇に生きてきた私なんかとは、比べるべくもない。
私の言葉を聞いてナミちゃんは一瞬目を瞠り、そしてそれから、「泥棒猫」の笑みを浮かべた。
「当たり前でしょ。──それが私の、最大の武器なんですからね」
☆☆
ナミさんハピバー!
ビビといるときはいつもナミがお姉さんだけど、ロビンとは交代でお姉さんと妹をやってるような気がする。
(メモ)
拍手ありがとうございました。