抱擁(サンル)
いつからこんなことが始まったのか、もう覚えていない。
「……なあ、」
ことのあとに、耳朶を噛むように囁くと、黒い目がきょとんと見返してきた。
ついさっきまでの姿が嘘のような、子供めいた表情。
「なんだ?」
「なんでおまえ、おれの相手をするんだよ?」
「……飽きたか?」
「そうじゃない」
色気のない船旅のさなか、あたたかな人肌を貪る機会は、確かに貴重だった。
この手のなかでこの体は思わぬ媚態を示し、興奮を誘った。
だが、ただそれだけだ。少なくとも、おれにとっては。
ではなぜ、こいつは夜毎、ここに来るのだろう。
低く、くぐもった笑い声。
いつもの、青空に似合うそれとは違う、闇のなかに溶けるような。
「気にすんな、サンジ。おまえはうまいメシを作って、女に尻尾振ってろ。──おれは、それだけでいい」
☆☆
Happy Birthday, YOUさん!
いつも本当にお世話になってばかりです。ありがとうございます。らぶです。
YOUさんに捧げる小ネタはどんなんがいいかなあと、昨日お目にかかったカピさんにご相談したら、「ルフィの方がサンジを好きなサンル」とおっしゃったので、そんな感じで書いてみました。
サンジスキーなYOUさんとカピさんの感性にかなうといいなあ。
本日は終業後に、メル友にして先日虎エースをくださったまつのさんと、お友達の某エールスキーさまとお茶してきました。
まつのさんのお帰りの都合で、あまり長くお話はできませんでしたが、とても楽しかったです。
ありがとうございました。また東京方面においでになる際は、是非さそってくださいv
いただきものを更新したいと思っていたのですが、ちょっと時間的に厳しそうなので、とりあえず例によって避難所にサンル1本アップ。
先日、山田犬太さんとメールした際に、賄賂(笑)としてつけてみた、即興の学パラネタです。
しかしこれは本当にサンジとルフィなんだろうか。いやそのつもりで書いたんだけども。
(メモ1)
私のSンジもどきの影響でときめいてくださるとは、また恐れ多いことを(笑)
KMMさんは、間口広いのですねえ。私はスラダンで相当鍛えられたので、シチュはだいたいなんでもイケますが、カプはけっこう心狭いです(苦笑)。
愛はやはり重要ですよね!どんな異形であっても、愛あればこそ!
(メモ2)
拍手ありがとうございました。