あずさ2号(仮題)

「おれが行っちまっても、寂しくて泣くんじゃねェぞ」

からかい顔で言うと、ゴムの頬はフグのように膨れた。

「ガキじゃねェんだ、そんなんしねェ」

「そうかよ」

「そうだ。──うわ、なにすんだよエース!!」

生意気なことを抜かす口、誓いを刻んだ頬、案外涙もろい目。

当たり前にそばにあるもの、気が向けばいつでもこうして抱きしめられるものを、おれは明日手放す。

「──別れを惜しんでもくれないってか。薄情な弟だな」

「わ、エース、ぎゅうぎゅうすんな!……え、なんか言ったか?」

「いィや、なんも」

いつまでも一緒にはいられないと、わかっていた。

だから、自ら旅立ちを決めた。

「……エースが行っちまっても、おれは平気だ」

「そうかよ」

「そうだ。……だって、また会えるだろ、グランドラインで」

「──そうだな」

いつか会うその時。

その時にもおれは、まだお前のものなのだろうか。

☆☆

あしたーわたしはーたびにでまーすー♪

というわけで、いよいよ明日、三泊四日のオオサカナゴヤめぐりの旅に出発です。

飛行機に乗るの何年ぶりだろう…。ちょっと怖い。

そんな思いを込めて、「わたしはわたしはあーなーたーからー(ジャン!)たびーだちーますー」なエール小ネタ。

……「心の旅」の方がよかったかなあ。もしも許されるなら、眠りについたルフィを、ポケットにつめこんでそのまま連れ去りたいエース。それも萌えるな。

ああだから今夜だけは(以下略)

ご賢察の通り、今週号のショックが少し落ち着いてエール萌えできる心境になった&旅立ち前の不安によるハイテンションで、プチエールブームです。

できれば移動中に、サンルのひとつも書きたいのですが!

とりあえず行ってきます。日記更新はしますので、ご心配なく。

そのための携帯サイト。

(メモ)

拍手ありがとうございました。

サン誕期間なのに冥王だのエールだの、サンジ成分薄くて申し訳ない。