だって見たいと言われたから。

長火鉢の鉄瓶が、ことことと鳴り始める。

ああ、沸いたな、という声と一緒に、おれの髪を拭いてくれていたサンジの手が離れていくのがわかった。

ただ、急に顔を見たくなった。

いてもたってもいられないほどに。

骨まで凍らすような、冷たい雨の中を走り抜けてさえ、確かめずにはいられなかった。

──なあサンジ、おまえはそれでもおれを受け入れてくれるか?

顔を見るなり、サンジはずぶ濡れのおれを家に引きずり込んで、あっという間に下帯まで剥いだ。

着古したサンジの浴衣を着せられ、まだ温かい布団を被せられ、大急ぎで火を熾した火鉢の前に座らせられた。

ものもろくに言わず、髪を拭ってくれる指先は、ひどく優しかった。

いつものように。

お茶のいい香りが、布団に染み込んだサンジのタバコの匂いに混じる。

──なあ、サンジ。

──おまえはおれが、今人を死なせてきたと知っても、変わらないでいてくれるか?

☆☆

文句はYOUさんとお頭にお願いします(笑)

だって「続き見たい」と言ったのはあの二人だから!

でも一応江戸の庶民生活とか調べてみたら、いわゆる四角い布団はなかったらしいと知って大ショック(無知)。サンジが布団で寝てるとか書いちまったよ…。

いや、ここグランドジパングだから!確かビビ姫も、四角い布団に寝てたから!ノープロブレム!

(メモ1)

特に内容に問題はなかったです、ご安心を(笑)

大量更新お疲れです。

(メモ2)

拍手ありがとうございました!

お気が向いたら、またお暇つぶしにいらしてください。