人形のように良い男

いつも頼りにしていた金曜早ジャンの古本屋が、今後早売りをおかないそうな。ショック。

…仕方ないから、土曜早売りの店に行くしかないか…遠いんだよなあそこ。

それはさておき、件の古本屋で、横溝正史原作の「人形佐七」のマンガ版を発見。つい先日、某様とのメールで話題にしたばかりだ…シンクロニシティ。てゆーか、こんなの出てたとは知らなかった。「海賊団ヒーローズ」といい、最近世情に疎いな私。

人形とあだ名されるほどの美貌で女好きだけど女房にべた惚れな捕り物名人・佐七、もとは吉原の太夫をつとめたほどの聡明な美女だが旦那の女関係には怖いその妻・お粂、江戸っ子子分の辰五郎、大阪人な子分豆六の四人で織りなすこのシリーズは、私が最も愛する時代劇である。

美女だの美男だの美少年だの男装だの女装だの男色だの、ややアヤシゲな事件目白押しで、謎解きよりも設定が楽しすぎる。時代考証とかがやや怪しいところも愛しい。

…そういえば以前、「ゾロロビふんどし企画(仮名)」様に、このシリーズを紹介する文章を投稿したことがあったなあ。「ふんどし一本の赤裸で…」とか「ふんどしもつけずに」とかいう表現がやたらに出てきたりするから(笑)。

コミック版は、一読してまあまあ。ただ、話をまとめるためか、お粂と豆六の存在が抹消されていて悲しい…。続編に期待。